※人が辞めない職場作りについて
前々職、前職の職場では、辞めていく人が非常に多かった。
前職場で、管理部の責任者という立場で15年間、従業員の皆さんと接してきた。そこで掲げた私の目標は、「人が辞めない職場作り」だった。
毎年、毎年たくさんの人たちを迎え、たくさんの人たちを見送ってきた。期待を持って入社した人達が、辞めていく時に失望の顔、悲しい顔、諦めの顔・・・ 本当に辛かった。
だから、どうしたら辞めないで済むのか?自問自答の日々だった。
心がけたことは、遠い職場の方々であっても、必ず会いに行ったこと。その職場で責任者抜きの面談を行い、しっかりと話しを聞いたこと。すべての希望を叶えることはできないし、また組織としてそれは違うかもしれないと思うこともあるので、そこはちゃんと説明をした。
また、出来ることと出来ないことを伝え、改善できることに関しては、そこの責任者と話してフィードバックをした。みなさん、自分の言うことを会社がすべて対応してくれるとは、考えていない。ただ聞いてもらうこと、理解してもらうことで、少しは落ち着くことがある。
「頑張っていますね。あなたのその働きがこの職場を支えています。感謝しています」と伝えるだけでも人は救われることがある。そういうことを繰り返してきた。
さらに、サポートしてくれる部下に大変優秀な人がいて、不在が多い私に代わり、みんなの様子を見てくれていて、報告をしてくれた。
「A子さん、最近きつそうです。B男さん顔色が悪くて悩んでいるみたいです・・」など。そういう時は時間を取って必ず面談を行っていた。
私が唯一誇れたことは、120名の従業員の顔と名前を一致させていたこと、120名みんなと顔を合わせて話していたことかもしれない。最終的に10年選手のパートさんや10年以上勤務の社員が増えていったことが、とても嬉しかった。
キャリアコンサルタントの資格を取るために心理学、理論などを学んだ時に、それまでの私の面談方法は、間違ってはいないかもしれないが、もっと本質の部分でみなさんと話せたかもしれないと思った。今ならもっと違う関わりができたかもしれない。
あの頃、私の拙い面接に付き合ってくれたみなさんに心から感謝!!