自分自身が「どのような業務を遂行できる」のかをきちんと説明できますか?
業務遂行能力や知識、経験を表現するのに、業務の棚卸やあるべき姿を把握して、それに基づいて説明できるようにしなければ、相手は公正に評価してくれるかどうかはわかりません。
例えば、
PM(プロジェクトマネジメント)ができる、経験5年
という記載をしても、
評価する人はどう評価すればよいか?
自社の業務の中でどれくらい貢献してくれるか?
は、未知数ですよね。
今まで経験してきたこと、研修や自己学習などで学んだ知識、取得した資格はとても重要で価値のあるものです。経験年数や取得した資格をアピールしても、担当する現行業務や新しい業務でどれくらい貢献するかがすべてではないでしょうか?
業務に貢献するとは、評価する経営者・上司の視点としては、
・業績向上
・顧客満足の向上
・生産性向上
・チームメンバーの経験値と能力の向上
になると考えます。(ほかにも人によっては期待値があると思いますが)
したがって、自分の評価を上司や転職先の方に見てもらうために、「業務経歴書」という書類を作成します。もしくは定期面談で「評価シート」を記載します。
その際に、皆さんはどのように記載していますか?
特に社内の上司面談では「評価シート」は恒例行事みたいに、
・頑張っても評価してもらえない
・給与も変わらない
・交渉しても無駄
って感じで、考えている方も多いと思います。
とても残念ですが、だれのために評価シートを記載しているのかを今一度考えてみてはいかがですか?
評価されるため(してもらうため)に半年間(1年間)業務を頑張って遂行してきたと思います。
その想いや成果を細かく分析して、
・何ができるようになったのか?
・初めて知ったこと、経験したことは何か?
・お客様から評価してもらったことは何か?
・チームメンバーで達成できたことは何か?
などを具体的に、「数字」「成長度合い」「顧客(メンバー)の声」を集めて、分析してみてください。
皆さん、半年間(1年間)での何らかの成長(成果)が必ずあります。
また、それを表現(シートに記載)しておくと、目の前の経営者や上司が評価しなくても、周りで見てくれている人(支えてくれている・協力してくれている)が必ず評価してくれます。
それは、給与や待遇での評価だけではなく、信頼や次の仕事の発注、別業務でのメンバーとしての招集など多岐にわたります。
努力した人できちんと成果を出している人には、「運(チャンス)」が向こうから訪れます。あとは、それに気づき、つかみ取るだけです。
それができれば、「さらなる自己成長」の機会があります。
では、転職・創業する際には、上記のような考え方にはならず、きちんと自分の実績を一生懸命記載されるのではないでしょうか?
あとは、その記載方法をきちんと相手が理解してくれるように、作成しているかどうかですよね。
普通は、「業務経験年数、どのような業務を担当したのか?」を簡潔に記載するパターンです。
本当にこの内容で、自分自身の業務経験・実績を評価してもらえるのか?自分自身が満足しているのか?を少しだけ考えてみませんか?
そうすると、足りないことがあると思います。上司の評価ポイントを記載していますが、その内容が不足していませんか?
「業績への貢献」「顧客満足度の向上」「チームメンバーへの貢献」「顧客、メンバーの評価(声)」などの記載があると、より具体的にわかりやすく自分自身の「業務経歴書」になると思います。
それに加えて、
・新たにチャレンジしたこと(5年以上継続していること)
・本業以外でも挑戦していること
・趣味やプライベートで取り組んでいること
などの記載もあるとよいと思います。
今一度、自分自身の業務遂行能力・実績を棚卸を時間をかけてやってみると、意外といろいろな経験やお客様からの評価など気付かなかったことがたくさん出てくると思います。
ぜひ、やってみてください。
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