今回は、「カッツ・モデル」のポイントを書きます。
カッツ・モデルとは、米国の経営学者ロバート・L・カッツが提唱した考え方です。この考え方自体は1950年代に提唱されたものですが、現代でも十分に通用する考え方です。
マネジメントを担う人材には、「テクニカルスキル(業務遂行能力)」、「ヒューマンスキル(対人関係能力)」、「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」の3つの能力が必要であると分類します。
そして、リーダー層、幹部層、経営層というマネジメントレベルによって、それら3つの能力の必要とされるバランスが変わってくるという理論です。この理論を活用し、それぞれのマネジメント層に向けた教育施策を検討します。
「テクニカルスキル」とは、業務遂行能力のことを示します。現場で実際に遂行する際に必要となる実践的な知識やスキルのことです。
「ヒューマンスキル」とは、対人関係(構築)能力のことを示します。チームの関係性を高めるために適切な役割分担や調整を行ったり、メンバーを励まし、時に交渉を行うような能力が求められます。
トップマネジメント層からローワーマネジメント層、そして現場のスタッフまで全てのポジションに置いて求められるのがこのヒューマンスキルの特徴です。
「コンセプチュアルスキル」とは、概念化能力とも呼ばれ、物事を概念的・抽象的に捉えて共有する能力です。取り組もうとする問題課題の本質を考えたり、チームに対して目的目標、組織が存在する理念を示す役割を担うスキルです。
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